「北大路魯山人」(きたおおじろさんじん)

 魯山人は陶芸家としてのみならず、書に篆刻に絵画そして漆芸にとその活動は多岐にわたり、しかもそれぞれの分野で第一級の仕事を残した、近代美術史のなかでも異色の芸術家。また伝説的な料亭「星岡茶寮」を主宰して現代の会席料理、ひいてはわたしたちの食卓にまで影響を及ぼす、料理の世界にも革命を起こした。